2015年 09月 03日
1番が割愛された童謡,「てるてる坊主」
d0006690_1339874.jpg秋雨前線による雨は昼前から降り続き,きょうの最高気温は25.8度,9月下旬並の涼しさです。

雨の音を聞いていると,「てるてる坊主」を思い出されます。浅原鏡村作詞,中山晋平作曲の童謡です。

  ①てるてる坊主 てる坊主
   あした天気に しておくれ
   いつかの夢の 空のよに
   晴れたら金の鈴あげよ

  ②てるてる坊主 てる坊主
   あした天気に しておくれ
   私の願いを 聞いたなら
   あまいお酒を たんと飲ましょ

  ③てるてる坊主 てる坊主
   あした天気に しておくれ
   それでも曇って 泣いてたら
   そなたの首を チョンと切るぞ

なぜ,現実ではなく「いつかの夢の空のように」なのでしょうか。その夢は青空のもとでどんな楽しいことがあったのでしょうか。また,晴れたらなぜ「甘酒」が褒美なのでしょうか。晴れなかったら,「首をチョンと切る」とは,子ども特有の残酷さとも言われますが,あるいは晴れを祈願する人身御供なのかも知れません。

不思議な童謡です。それはともかくも「池田小百合 なっとく童謡・唱歌」によれば,これは元歌の②〜④番で,①番を作曲者の中山晋平が割愛したそうです。割愛された①番はこちらです。

  ①てるてる坊主てる坊主
   あした天気にしておくれ
   もしも曇つてないてたら
   空をながめてみんななかう

明日雨が降ったら,みんなが泣くから,明日は天気にしておくれ,そうすれば金の鈴を,甘酒をあげよう,願いを聞いてくれなければ首を切るぞ,となるようです。中山晋平は①番を削除し,②番以下を繰り上げ,さらには「てるてる坊主の歌」を「てるてる坊主」と改題しました。中山晋平がなぜ元歌の①番を割愛したのかは不明です。池田小百合氏は中山晋平の音楽への厳しさからで,これでスッキリしたとしていますが,本人の了解のうえでのことだったのでしょうか。そうでなければ,いくら大作曲家とはいえ,明らかにやり過ぎです。

この雨,夕方までで,明日は晴れそうです。今夜,てるてる坊主の必要はないようです。
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by gakis-room | 2015-09-03 18:00 | つれづれに | Trackback | Comments(2)
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Commented by saheizi-inokori at 2015-09-03 21:36
夢でそんなに美しい空を見たのはいつのことだったか。百年も前のような気がします。
Commented by gakis-room at 2015-09-04 06:57
saheiziさん,
最近は夢を見ることはほとんどありません。


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