2015年 08月 26日
最低賃金,18円の引き上げですが,格差も広がりました
d0006690_14512467.jpg今年度の地域別最低賃金(時給)が決まりました。今後,公示などの手続きを経て,10月以降に改定されます。

今年度の最低賃金は,全国加重平均では798円で,これは昨年より18円高く,単純に比較できる2002年度以降では最大となりました。
  2015年  18円
  2014年  16
  2013年  15
  2012年  12

しかし,最低賃金(時給)を798円でよしとするのかという根本的問題はもとより,いくつかの問題があります。

【地域間格差はこれまでになく広がっている】
最高(東京,907円)と最低(鳥取,高知,宮崎,沖縄の4県,693円)との差は214円で近年では最大であるだけでなく,その差も広がっています。
  2015年  214円
  2014年  211
  2013年  205
  2012年  197

【「目安越え」の府県は最少である】
7月末に中央最低賃金審議会が示した「引き上げの目安」を超えたのは,いずれもわずか1円ですが,岩手,石川,愛知,大阪,島根,広島,香川,長崎,熊本,大分の10府県です。これは近年にはない少なさです。中央最低賃金審議会が全国をよく把握していたと言えばそれまでですが,地域間格差の広がりを考えれば,地方の疲弊の現れかも知れません。また,逆に神奈川は1円下回りました。これまで「目安越え」を下回ったことがあるのかは私には不明ですが,きわめて異例と言えましょう。
  2015年  10府県
  2014年  22
  2013年  41
  2012年  37

いずれにせよ,最低賃金の引き上げで影響を受ける労働者の割合は,厚生労働省によると2014年度で3.6%(2005年度は1.3%)だそうですから,少ない数ではありません。

【非正規労働者数の割合】
最低賃金=非正規労働者とは必ずしもなりませんが,それでもこの国の格差として非正規労働者の増加も気になります。
  2014年  37.4%  1,962万人
  2013年  36.7
  2012年  35.2
  2011年  35.1
  2010年  34.4
  2009年  33.7
  2008年  34.1
  2007年  33.5
  2006年  33.0
  2005年  32.6
  2004年  31.4
  1984年  15.3%   604万人
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by gakis-room | 2015-08-26 18:00 | つれづれに | Trackback | Comments(0)
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