2015年 05月 24日
巨木に無数の小さな(花径7ミリ)の花,クスノキ
d0006690_1338186.jpgクスノキ クスノキ科 クスノキ属

クスノキと教えていただきました。
15メートルほどの高い木に,薄緑色の小さな花をびっしり咲かせていました。

d0006690_13372759.jpg花径は1センチもありません。

面白いのはこの果実です。直径7〜8ミリ程度の青緑色で球形,熟すと紫黒色になるそうです。中には直径5〜6ミリ程度の種子が一つ入っています。小さいうえにほとんど種だけですから,人間の食用には適しません。鳥が食べて種子を散布するようですが,

d0006690_14205616.jpg確かめませんでしたが,各部全体から樟脳の香りがするようです。

言うまでもなくクスノキは樟脳の原料です。樟脳はクスノキの枝葉を蒸留して結晶化させたものです。

その昔,「樟脳は薩摩藩の特産」と習いましたが,薩摩藩から欧州や中国へ輸出されており,金・銀に次ぐ日本の重要な輸出産品だったそうです。

クスノキ自体は全国にありますから,その製法が門外秘だったのでしょうか。では薩摩藩はその製法をどのようにして獲得したのでしょうか。

クスノキは巨樹・巨木となる代表的な樹木です。巨樹・巨木とは高さよりも幹周を言いますが,「自然環境保全基礎調査」の「巨樹・巨木上位20本一覧」(ガジュマルを除く)によれば,クスノキが13本を占めます。

第1位は鹿児島県姶良郡にある「蒲生の大楠」で,幹周は24.2メートルです。ちなみに屋久島の縄文杉は,幹周16.2メートルで第18位です。


※写真はクリックすると拡大します。
[PR]

by gakis-room | 2015-05-24 18:15 | 花の手帳 | Comments(2)
Commented by korima at 2015-05-25 16:42 x
かわいい花ですね!
今まで、若葉がきれいなのは知ってましたが
花も実も知りませんでした(^_^;)
UPありがとうございます。
(うちの県の植物園の「クスノキ並木」が大好きです)
Commented by gakis-room at 2015-05-25 17:23
korimaさん,
正門から入ってすぐ右の洋風庭園に行くことが多いですから,
クスノキ並木は見逃すことが多いかも知れませんね。
同じことは針葉樹林近くの水琴窟についても言えるかも知れません。


<< きょうから,奈良は128日間の...      鮮やかなオレンジ色が風に揺れて... >>