2014年 11月 29日
京都の三珍鳥居・その1,蚕の社の三柱鳥居
d0006690_18505391.jpg京都に三珍鳥居があることを最近知りました。
蚕の社(かいこのやしろ)の三柱鳥居,北野天満宮境内の伴氏社の鳥居,御所内の厳島神社の鳥居の3つです。

【三柱鳥居(みはしらとりい)】
太秦にある蚕の社の三柱鳥居です。正三角形平面に組み合わされ,三角柱の形になっています。

神殿に至る手前の左の隅の「元糺の池(もとただすのいけ)」(現在は枯れていた)の中に建てられています。現在のものは1831年に再建されたそうです。

同じものは東京の三囲神社(みめぐりじんじゃ,墨田区向島)にもあるようです。三井家の守護神で,そちらの鳥居には「三角石鳥居。三井邸より移す。原形は京都・太秦 木島神社にある」と書かれているそうです。

d0006690_22295365.jpg「蚕の社」は通称で,神社の名前は木嶋神社(このしまじんじゃ)で,正式名称は木嶋坐天照御魂神社(このしま・に・ます・あまてる・みたま・じんじゃ)です。

「続日本紀(しょくにほんき)」の大宝元年(701年)4月3日の条に神社名があるところから,それ以前に建立された古社です。

左の小さい碑が摂社の「蚕養(こかい)神社」の碑で,「蚕の社」の正式名です。

d0006690_22313717.jpg木嶋神社の境内はさほど広くなく,神殿もこじんまりしたものです。その神殿の東(右)側にある小さな社が,織物の始祖を祀る蚕養(こかい)神社,蚕の社です。

古代,この神社がある嵯峨野一帯は,朝鮮半島から渡来した秦氏の勢力圏で,秦氏は製陶,養蚕,織物などの技術を持ち込みました。それで,蚕が祀られるようになったようですが,いつのまにか,摂社の通称が神社全体の通称になりました。

d0006690_18504162.jpg京福電鉄・嵐山線(通称,嵐電)の「蚕ノ社」駅(駅名は「の」でなく,「ノ」です)からの参道の入り口の鳥居です。架けられた神額も「木嶋神社」ではなく,「蚕養神社」になっています。

※写真はクリックすると拡大します。
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by gakis-room | 2014-11-29 18:00 | つれづれに | Trackback | Comments(6)
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Commented by saheizi-inokori at 2014-11-29 19:52
三囲神社には行ったはずなのに気がつかなかったです。
行き直しです。
Commented by gakis-room at 2014-11-29 20:08
saheiziさん,
三囲神社には円窓の部分に3つの丸窓のある灯籠もあるようです。
Commented by tona at 2014-12-07 09:06 x
珍しい鳥居ですね。
三囲神社には是非行ってみたいものです。
太秦にはなかなか行けません。素晴らしいのを見せていただきありがとうございます。
Commented by gakis-room at 2014-12-07 11:59
tonaさん,
事前に知ることもなく,初めて見たのなら「なんじゃ,これ」でした。
なお,,12月6日の「奴禰(ぬね)鳥居」とはすこし違いますが,東京の永田町の山王日枝神社の山王鳥居も,笠木の上に山形が載っていて,変わっています。
Commented by tona at 2014-12-07 19:34 x
山王日枝神社は行ったことがあります。もちろん何も知らなかったです。
今月中には三囲神社に行くつもりです。楽しみです。
Commented by gakis-room at 2014-12-08 06:56
tonaさん,
これまでまったく無関心であった鳥居でしたが,
気に留めるようになりました。


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