2014年 04月 28日
安倍首相のその場しのぎの繕い,「慰安婦 胸痛む」
先ずは昨日の安倍首相の発言
  筆舌に尽くしがたい思いをした慰安婦の方々のことを思うと本当に胸が痛む思いだ。20世紀は女性を始め多くの人
  権が侵害された世紀だったが,21世紀はそうしたことが起こらない世紀にするため,日本も大きな貢献をしていき
  たい。


言うまでもなく,従軍慰安婦についての立場表明なのですが,この発言に彼の誠実さを見ることは難しいようです。というのは,この内閣の立場は以下のように変移してきました。

  河野談話を検証する→検証するが,見直しはしない→河野談話を継承するが,検証はする

この変移は内的要因,つまりは思索の深化による立脚点の変移ではなく,いつも外的要因によるその場しのぎの繕いにも似たものでした。今回の発言は,アメリカのオバマ大統領が韓国で慰安婦問題について「甚だしい人権侵害」と言及したことを受けての変移,繕いです。安倍発言に「河野談話の検証はしない」との言及でもあれば少しは「心からの発言」に近くなるのでしょうが,原点にはいささかの変更もないようです。

では,彼の原点とは何でしょうか。以前にこんなことを言っていました。

  戦後レジームからの脱却(第1次安倍内閣)
  靖国参拝をしなかったことは痛恨の極み(自民党総裁選)

第2次安倍内閣となってさらに「戦後レジームからの脱却」はその内容を推し進めました。ほぼ1年前,昨年の今頃です。

  4月22日「(侵略戦争を謝罪した村山富市首相談話について)安倍内閣としてそのまま継承しているわけではない」
  4月23日「侵略という定義は学界的にも国際的にも定まっていない。国と国との関係でどちらから見るかで違う」
  5月15日「侵略しなかったと言ったことは一度もない」(村山談話を踏襲)

4月23日から5月15日への変移は内外の反発による繕いで,もとより思索の深化ではありません。困難があれば論点をずらして繕っていく,しかし本音が変わったわけではありません。以下は憲法9条改定についての変移です。

憲法9条改定をしたい→改正条項(96条)を安易しよう→集団的自衛権については政府解釈の変更で→集団的自衛権は限定的に

1952年のきょう,4月28日はサンフランシスコ講和条約が発効した日です。昨年,安倍内閣は「主権回復」式典を行いました。回復,つまりはなぜ喪失したのか,村山談話は「遠くない過去の一時期,国策を誤り」としています。
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by gakis-room | 2014-04-28 19:45 | つれづれに | Comments(4)
Commented by korima at 2014-04-28 21:32 x
小さな記事でしたが気がつきました。
「何でいまごろ、とってつけたように」と思いました。
全然信用できないです。パフォーマンスなんでしょうかねぇ。
Commented by saheizi-inokori at 2014-04-28 22:10
オバマに弁明、見苦しいですね。
セオウル事件、ひどいけれど日本はもっとひどいフクシマをやっているのにそら見たことか的な風潮が嫌です。
Commented by gakis-room at 2014-04-29 08:11
korimaさん,
オバマ発言を受けての繕いですから,口先だけのことです。
本音は河野談話を見直したいのではないでしょうか。
Commented by gakis-room at 2014-04-29 08:16
saheiziさん,
セウォル号事件も,1つの事件のことが,あたかも国全体の本質であるかのような言い方が目立ちます。


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