2013年 09月 23日
「秋分の日」あれこれ
d0006690_9376100.jpg同じようなことを昨年の9月22日に「116年振りの秋分の日」として書いています。

【秋分,昼と夜の長さは同じではない】

秋分 昼と夜の長さの等しい日が1年に春・秋二回ある,
   その秋の方の日(岩波国語辞典)

この説明(1968年,第15刷)は間違っています。左の表は国立天文台のホームページ「こよみの計算」から、23日前後の奈良の日の出時刻と方位,日の入り時刻と方位を一覧にしたものです。「昼時間」は私が計算しました。

23日の昼時間は12時間08分ですから,夜時間は11時間52分で,昼時間の方が16分長いことになります。昼時間と夜時間がほぼ等しくなるのは26日ないしは27日です。これは「日の出」と「日の入り」の定義からくるものです。

「日の出」,「日の入り」とは,ともに太陽の上辺が地平線に接した時です。つまり,太陽の大きさの分だけ昼時間は長くなります。

これにもう一つの要素が加わります。地平線近くにある天体は,大気の中を通る光の屈折によって、少し浮き上がって見えるそうです。「日の出」,「日の入り」の計算をするときには35分8秒角(時間ではなく角度の単位)浮き上がるとして計算するようです。この効果によって,昼の時間はさらに長くなります。

【秋分,太陽は真東から出て,真西に入るのではない】
方位角の0度が真北です。そこから時計回りに90度が真東,270度が真西です。秋分の日の「日の出」と「日の入り」の方位は89.4度と27.3度ですから,ともに真東よりもほんの少しだけ北寄りとなります。真東,真西にもっとも近づくのは翌日の24日です。この理由については私には分かりません。

【おまけ】
①4で割り切れる年の秋分の日は22日

「秋分」とは,天文学上は太陽の中心が黄道の秋分点を通過した瞬間のことです。1年は365.2422日ですから,1年毎に0.2422日ずれていきます。これを閏年で調整していますが,地球の運行状態が変わらないと仮定すれば,少なくとも2044年までは,4で割り切れる年の秋分の日は9月22日となります。2045年の秋分の日は9月22日です。

②なぜ,夏至と冬至の日は祝日ではないのか
1878年(明治11年)に「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」(1873年)が改正されて,春分日は「春季皇霊祭」,秋分日は「秋季皇霊祭」として祝日とされました。戦後の「国民の祝日に関する法律」(1948年)では「春分の日」,「秋分の日」と改称されて引き継がれましたが,夏至と冬至はもともと祝日とは無関係でした。なお,戦前の天皇あるいは宮中祭祀関連の祝日が改称されて引き継がれたものは以下のとおりです。
  ・天長節(4月29日)→天皇誕生日→みどりの日(1989年)→昭和の日(2005年)
  ・明治節(11月3日)→文化の日
  ・新嘗祭(11月23日)→勤労感謝の日
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by gakis-room | 2013-09-23 18:00 | つれづれに | Comments(2)
Commented by korima at 2013-09-23 21:13 x
そういえば、祖母は「明治節」と言うておりました。
Commented by gakis-room at 2013-09-24 09:31
korimaさん,
「明治節」→「文化の日」,この言い換えは見事(?)かと思います。


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