2005年 09月 27日
37秒に1回の拍手を得た演説
昨日の小泉首相の所信表明演説は新聞各紙でも概して評判が悪いようです。それは演説時間が14分という短さではなく,その内容にあるようです。それは14分の演説の三分の一が郵政民営化問題に費やされ,それ以外の懸案問題については項目の羅列に終わった具体性のなさにあるようです。

テレビ中継を見ていて私が驚いたのは,首相演説に対する与党議員からの拍手の多さでした。きょうのワイドショウによれば14分の演説に対して23回の拍手があったそうです。きょうの朝日新聞に掲載された「所信表明演説全文」では,29回の改行がありました。最も短いものは35字での改行もあります。それを含めて29回の改行に23回の拍手です。14分×60秒÷23回=36.5,つまり37秒に一回の拍手がなされたことになります。

29回の段落に23回,37秒に1回の拍手を受ける演説はまさしく「歴史に残る名演説」でなければ,拍手する側が追従的に,機械的に拍手をしていたかのどちらかです。昨日のテレビ中継をみていても,きょうの朝刊の全文を読み返しても所信表明演説は平凡以下でしかないと,私には思われました。

演説の段落ではなく,文章の段落ごとに拍手を惜しまない光景,それは演説の天才ヒットラーにも,彼以上の独裁者であったスターリンの演説にもなかった光景だと思われます。そしてその光景は2005年9月26日の日本の国会の現実です。
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by gakis-room | 2005-09-27 18:52 | つれづれに | Trackback | Comments(0)
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