2013年 03月 12日
戒厳令も視野に?,石破幹事長の改憲論
10日の時事通信によると,自民党の石破幹事長は10日,仙台市での講演で「緊急時,国民の権利制限=憲法改正の必要性強調」したといいます。以下は時事通信からの引用です

「(東日本)大震災のときに痛感したが、国民の生命・財産や国家そのものが危急存亡の危機にひんしたとき、一時的に国民の権利を制限するのはどの国でも当たり前のことだ」と指摘。その上で、「国家非常事態という規定がないのは、憲法ができたとき独立国家ではなかったからだ。独立した以上、独立に必要な条項を持つ憲法をつくるべきだ」

石破氏は東日本大震災のどの場面で「国民の権利の制限」の必要性を感じのでしょうか。そして,その時,国民の権利のどの部分の制限が必要だと感じたのでしょうか。さらに,その制限がなかったことによって政府にできなかったことは何だというのでしょうか。

国民の権利の主要な部分は「個人の身体および精神」が不当に国家から干渉されないことだ,と私は考えています。身体への干渉とは,端的には令状なしに拘束・逮捕することです。国家緊急時で考えられることと言えば,予防拘束,外出禁止,集会禁止でしょうか。精神への干渉とは思想の統制,マスコミを含む言論の封鎖などでしょうか。

こうした制限を実効化するための強制措置は警察が行うのでしょうか。「国民の権利制限」の最も安易で包括的な方法は戒厳令の施行です。石破幹事長はどのような措置によって「国民の権利制限」を実効化しようと考えているのでしょうか。

憲法改正手続きのハードルを下げるべきだとの議論は,単なる手続き論だけではなく,自衛隊の国軍化,集団安保への参加,集団的自衛権の行使の是認等のためであることは,私には周知の事実だと思われます。そして,それに,「国民の権利制限」まで加わりました。
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by gakis-room | 2013-03-12 18:22 | つれづれに | Comments(4)
Commented by korima at 2013-03-12 19:40 x
スピードが速すぎて、ついていけません。
できるだけ落ち着いて、変化を見て行かねばと思っていますが…。
憂鬱になるまいとしても、ニュースを見るたびに、落ち込んでしまいます。
Commented by saheizi-inokori at 2013-03-12 21:52
改憲は国民の権利制限が大きなモチーフになっていますね。
立憲とは権力の制限を基本とするということのはずですが。
Commented by gakis-room at 2013-03-12 22:02
korimaさん,
高支持率がすべての所以なんでしょうね。
この先どうなりますのやら。
Commented by gakis-room at 2013-03-12 22:16
saheiziさん,
権力の行使の制限という立法の論理を逆転させた全権委任法というのもありましたね。


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