2013年 01月 18日
「生きているだけで受験生は丸もうけ」だって,橋下大阪市長の言明
d0006690_17255055.jpg大阪市立桜宮高校の男子生徒の自殺問題について,「いきすぎた指導」や「体罰」などの問題ではなく,「教員による暴行・傷害事件」であると私は思っています。そして,新聞報道で見る限り,それが当該クラブを含む複数のクラブで常態化していたようです。

それで橋下徹市長は16日,「生徒が死んだ。越えてはいけない一線を越えたから、高校の伝統を断ち切る」ために当該高校の「体育系2科の入試の中止」の必要性を主張しています。それは4月まででは体質改善期間として短すぎるすぎるからとのことです。入試が中止されなければ市長権限で予算執行をしないとも言明しています。「僕が間違っていたら選挙で落とせばいい」とも言います。選挙こそが全権委任と言うかのようです。

また,体質改善のために「同校全教員の総入れ替え」も主張しています。暴行・傷害が常態化しているのであればそんな「伝統」は断じて断ち切るべきです。また,必要であれば「教員の総入れ替え」も良いでしょう。

しかし,なぜ2月13日に予定されている「入試の中止」なのでしょうか。このことには賛否両論があるようですが,気になるのは橋下市長の以下の二つの発言です。

「同校は生徒を預かる場所ではない。僕は受験生のことを考えて判断した」
同校が生徒を預かる場所でないのなら,受験生だけを対象にした「入試中止」ではなく,そのような場所にいる在校生のためにも即刻「学校を解体すべし」と言うべきではないでしょうか。4月までには再生の可能性がないというのですから,論理的にはこのようになります。

「生きているだけで受験生は丸もうけ」
底流にあるのは傲慢なニヒリズムだけのようです。先の論理に従って「桜宮高校」が解体され,在校生が路頭に迷う,ないしは他校に強制転校されようが「生きているだけで丸もうけ」なのですから。

※写真はきょうの産経新聞夕刊,クリックすると拡大します。
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by gakis-room | 2013-01-18 19:03 | つれづれに | Comments(2)
Commented by saheizi-inokori at 2013-01-19 00:24
タダタダ、橋下やその考え方を支持する連中が教育行政を牛耳ることを憂慮します。
教師・生徒が気の毒でならない。
文科系も同じ危険にさらされていますね。
Commented by gakis-room at 2013-01-19 07:57
saheiziさん,
「決める政治」なんでしょうけれど,決めればいいというものでもないです。


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