2012年 12月 23日
豚の饅頭,シクラメンの和名です
d0006690_16154146.jpgシクラメン サクラソウ科 シクラメン属

シクラメンと言えばこの時期を代表する花です。「シクラメンのかほり」(小椋佳作詞,作曲)は布施明によって歌われ,1975年のレコード大賞を取るなど大ヒットしました。

その冒頭の部分です。
 1 真綿色した シクラメンほど 清しいものはない
 2 うす紅色(べにいろ)の シクラメンほど まぶ
   しいものはない
 3 うす紫の シクラメンほど 淋しいものはない

花言葉も,この歌のように「清純」,「内気」,「はにかみ」などです。

ところで,シクラメンの和名は「豚の饅頭(ブタノマンジュウ)」あるいは「篝火草(カガリビバナ)」だそうです。

「豚の饅頭」は原産地の地中海沿岸〜小アジアでは,その球根を豚の餌にしており,英名をsow bread(雌豚のパン)といいいますが,これを植物学者が「豚の饅頭」と訳したことによるそうです。

「篝火花」はシクラメンを見たある日本の貴婦人(九条武子だといわれている)が「これはかがり火の様な花ですね」と言ったのを聞いた牧野富太郎が名づけたとのことです。

「篝火花」はともかくも,「豚の饅頭」では歌にもなりません。もっとも明治期の植物学者や九条武子が見たものは品種改良がすすんだ現在のものではなく,「原種シクラメン」だったかも知れません。これであれば,「シクラメンのかほり」のイメージはなく,「篝火」も分からないことはありません。

※写真はクリックすると拡大します。
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by gakis-room | 2012-12-23 18:00 | 花の手帳 | Trackback | Comments(2)
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Commented by tona at 2012-12-31 16:57 x
ギリシャのメテオラで山全体にあったミニシクラメンは、地域や花の様子を見ましたら、原種シクラメンだったように思われました。
Commented by gakis-room at 2012-12-31 17:22
tonaさん,
原種シクラメン(野生シクラメン)はちょっと清楚の感じがしていいですよね。こちらのほうが,「シクラメンのかほり」のイメージに近いかな,とは記事を書いた後の感想です,


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