2012年 09月 13日
なぜ病気を隠したのでしょうか,今でも疑問です,安倍元首相
どうも良く分かりません。昨日,自民党総裁選に安倍晋三氏が立候補しました。9月12日と言えば,5年前,突然に内閣総理大臣の地位をほっぽり出した日です。7月の参院選に大敗した後,内閣を改造し,所信表明演説を終え,まさに野党の代表質問が行われようとした直前の辞任でした。

彼は辞任の記者会見で,辞任の理由を以下のように述べました。

…テロとの闘いを継続していくということは極めて重要なことであり、そして、それはまた私の約束でもありますし、国際公約でもございます。それを果たしていく上においては、むしろ、ここは私が辞することによって局面を転換した方が、その方がむしろよいだろうと判断をいたしました。

局面の転換とは,彼は自衛隊によるインド洋での給油活動の継続するために「テロ対策特措法」の延長について話し合うため,小沢一郎民主党代表に党首会談を申し入れが拒絶されたことによる行き詰まりの転換,つまり,辞することによって,「テロ対策特措法」の延長をはかりたいとするものでした。

「テロ対策特措法」の延長は,1週間前,シドニーで行われたアジア太平洋経済閣僚会議(APEC)の首脳会議での彼の約束であり,会議後に彼は「職を賭して」対応すると表明していました。

そして,彼はこの会見の翌日に入院します。福田康夫内閣成立の翌日,9月24日の記者会見では,「この1か月間、体調は悪化し続け、ついに自らの意思を貫いていくための基礎となる体力に限界を感じるに至りました。もはや、このままでは総理としての責任を全うし続けることはできないと決断し、辞任表明に至りました」と体調不良を辞任理由に付け加えました。

実際に彼は極度の潰瘍性大腸炎だったようです。昨日の立候補への記者会見では,その冒頭で「6年前、期待をいただいて首相に就任したが、病気のために突然、首相の職を辞する結果となった。国民、党員に心からおわび申し上げる」と述べています。また,「2年前に画期的な新薬が登場し、(大腸の)難病を克服できた」ことを協調しました。しかし,辞任の主要因であった「局面の転換」には何も触れませんでした。

ではなぜ,「局面の転換」などと言わずに,病気を辞任理由の第1にしなかったのでしょうか。病気による辞任であれば,誰もが納得したはずです。辞任理由を病気の悪化としなかったことを,彼は9月24日の記者会見「内閣総理大臣は在職中に自らの体調について述べるべきではない」と言っていますが,それはまさしく「在職中」のことであって,辞任する際に隠し立てすることではないと思います。

私には病気そのものよりもそれによって気力が萎え,政権をほっぽり出したという印象を禁じ得ません。私には今でも彼は,国民の負託を受けないままに「美しい国」を振りかざし,「なぜか病気を隠して,意味不明の理由で内閣をほっぽり出した人」です。彼は総裁選の立候補にあたってのキャッチフレーズに「日本再起。強い日本で、新しい『日本の朝』へ」を掲げています。私には9月12日に拘って「安倍再起。強い安倍で,新しい『安倍』へ」と聞こえてしまいます。
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by gakis-room | 2012-09-13 17:45 | つれづれに | Comments(6)
Commented by 高麗山 at 2012-09-13 22:51 x
 中国じゃあるまいし、ネ~・・・
Commented by ハスキーボイス at 2012-09-13 23:10 x
私もそれは思っていました。それに加えてまた首相になる可能性もあるのですから身の程をわきまえてほしいものです。
Commented by saheizi-inokori at 2012-09-14 09:24
小泉改革の継承だそうです。何たる恥知らず、何たる無知蒙昧!
Commented by gakis-room at 2012-09-14 09:43
高麗山さん,
かの国に倣って,指導者の健康状態は国家機密です,と。
Commented by gakis-room at 2012-09-14 09:46
ハスキーボイスさん,
鳩山,安倍。身の処し方をわきまえぬお二人ですね。
Commented by gakis-room at 2012-09-14 10:02
saheiziさん,
いまや,保守本流の旗手の気取り?
「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志」なる応援団も賑やかです。
   http://www.kin-birei.com/column/120910.html


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