2005年 08月 08日
小泉首相の二つの間違い
郵政関連法案の参議院での否決にともなって衆議院が解散されることになりました。私は午後からずっとテレビに釘付けでした。国会に提出されたいわゆる郵政関連法案には賛否両論があると思います。しかし,憲法の規定による三権分立という原則から考えると,小泉首相は二つの間違いを犯しているようにおもわれます。

ひとつは参議院の討議以前に「参議院で否決されたら解散する」としたことです。これは参議院での自由な議論・議決を封じるという意味で三権分立制を否定するものですが,手続き的にも間違っているように思われます。内閣による国会解散は衆議院での内閣不信任案の可決,あるいは政府提出の重要法案の衆議院での否決(これは事実上の内閣不信任)を除いて,内閣と参議院とが意見を異にした場合に内閣は国民に信を問うというために衆議院の解散を行うのではなく,内閣と国会が意見を異にした場合でなければならないように思われます。

今ひとつは,参議院での否決即解散としたことです。三権分立の原則からいえば,衆議院と参議院との議決が異なった場合,今回の法案を可決した衆議院は,三分の二以上で再議決するか,両院協議会を持たなければなりません。この手続きを終えなければ内閣と国会が意見を異にしたことにはなりません。両院協議会がたとえ形式的に終わっても,これが憲法の規定する三権分立制のもとでの二院制の原則です。

テレビではすでに多くの人が意見表明をしていますが,私にはきょうの国会解散の一番の問題点は三権分立制が無視されていることにあるように思われます。
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by gakis-room | 2005-08-08 18:57 | つれづれに | Comments(3)
Commented by guppilove at 2005-08-09 09:27 x
なるほど! よくわかりました。
基本のところの筋道をとおしていないのですね。
なんだかごちゃごちゃしていて よくわからなかったのです。
Commented by sayaya at 2005-08-11 06:13 x
選挙権、不在者投票、初めての選挙のため、少し戸惑っています。
とはいうものの、まだ一ヶ月ほどあります。
自分なりに、一生懸命、この選挙に臨みたいなと思います。
Commented by gakis-room at 2005-08-12 07:46
この国の政党について,私はベストはもとよりベターを選択して託すことをとっくに諦めています。棄権をしたことがない私の投票基準はいつも消去法です。


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