2011年 10月 21日
なんともはや,カイコのその後
d0006690_149445.jpgカイコは羽化するとき,液体酵素を出して繭の内側から湿らせて,繭糸と繭糸の間隔を広げて繭のそとに出るそうです。

繭は一本の糸からできているので,絹を取るには,繭を丸ごと茹でて,ほぐれてきた糸をより合わせます。羽化の時,繭糸を食い切ることはありませんが,液体酵素によって短く切断されるからです。

羽化後の繭は紡績には向かないので真綿(絹綿)にするそうです。また,羽化することなく,茹でられた後のサナギはタンパク源として食用にもなったようです。

現在でも韓国では,これを味付けして屋台などで「ポンテギ」として売られています。特有の臭いがあります。1度食べたことがありますが(1匹だけです),それだけで充分でした。

d0006690_1485362.jpgこれは雄のようです。雌に比べると触角も大きくその面積も広いようです。

羽化後,その羽根で強く羽ばたきます。しかし,カイコは飛べないそうです。羽ばたくのは気流を起こして雌の出す性フェロモンの匂いをキャッチし,雌の位置を知るためです。

近くに雌がいると近づいて交尾をします。交尾の終わりは雄の死期です。雌は数百の産卵を終えると死にます。羽化からから2週間ほどです。羽化した後は何も食べないそうです。

カイコの一生は50〜60日前後です。生殖だけがカイコの生涯のようです。

カイコは家蚕(かさん)とも呼ばれ,家畜化された昆虫で,野生回帰能力を完全に失った唯一の家畜化動物として知られ,人間による管理なしでは生育することができないそうです。しかも絹を取り出す貯めにその生育も中途で断たれてしまいます。

※写真はクリックすると拡大します。
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by gakis-room | 2011-10-21 17:00 | つれづれに | Trackback | Comments(2)
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Commented by tona at 2011-10-21 20:18 x
全部知らないことばかりで、驚きました。
何か可哀そうになってしまった蚕です。
娘が小学校の時、学校の宿題で蚕を飼って、桑を求めてあちこち自転車で走り回ったことを思い出しました。最後どうしたか思い出せません。
Commented by gakis-room at 2011-10-22 11:16
tonaさん,
短い生涯といえばセミを思い出します。
しかし,蚕蛾は鳴くこともありません。


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