2011年 08月 14日
なぜ大連立なのか
民主党の次期代表の有力候補とされる野田財務相が「政権構想として大連立」を打ち出しています。民・自・公による大連立の目的は「東日本大震災からの復旧復興,原発事故の収拾など当面の課題を乗り越えるため」とのことです。

言うまでもないことですが,「権力の正統性」は国民の負託によります,これが民主主義の原理です。民主党政権は,鳩山内閣の政権投げ出しで「権力の正統性」を失い,続く菅内閣の「09マニフェスト」の修正で「権力の正統性」を自らの手で完全に放棄しました。残された道は下野だけです。

しかし,民主党には下野の考えはありません。そして,不思議な事に,野党も菅首相個人の退任を求めこそすれ,政権委譲の要求はありません。

菅政権に代わる新たな内閣の役割は,誰が組織するにせよ,当面の課題を緊急処理した後は権力の正統性を確保するために,解散・総選挙を行う「選挙管理内閣」以外にはないと思います。確かに野田財務相の言う「東日本大震災からの復旧復興、原発事故の収拾」は緊急の課題であることには違いありません。なにせ,原発事故は「収拾」以前にその全容すら未だに不明です。

「東日本大震災からの復旧復興、原発事故の収拾」に限定すれば,このことについて政治的思惑を挟まなければ,与野党の対立点はなさそうです。ですから,このことだけについて予算措置を含めた全権を委任された組織を与野党合意でつくればいいだけのことです。当然のこととして「脱原発依存」あるいはこの国のエネルギー政策等は当然のこととしてこの組織は関わりません。

野田財務相はきょうのNHKの番組でデフレ対策に関連し、「需給ギャップが原因だった。大震災という状況の中で、復興需要をどう満たしていくかという観点からすると、まさに千載一遇のチャンスだ」と語っています。もちろん復興復旧の公共事業等が新しい有効需要を創造します。だからといって,デフレ脱却の「千載一遇のチャンス」とは。

マーシャル(イギリスの経済学者,1842−1924)だったでしょうか,「経済学を 志す者は冷静な頭脳と温かい心( cool head but warm heart)が必要である」と言ったのは。
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by gakis-room | 2011-08-14 19:28 | つれづれに | Trackback | Comments(2)
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Commented by 高麗山 at 2011-08-14 23:39 x
国民の負託の重要性は良く分かります。
選挙の結果は予測できませんが、何れにしろ今現在メディアに
顔だしをしている連中のナンジュウ%かは再選されて出てくる
のでしょう。
現在の国の状況に、与野党を問わず的確な判断を下している議員は
極めて少ないように思います!  さて、党派は問わず誰が最適人物なのでしょう?
Commented by gakis-room at 2011-08-15 09:12
高麗山さん,
国政を任せるにたる最適な人物は誰でしょうか。難しい問題です。
私にはよく分かりません。
1番力量がありそうなのは仙石由人かな。


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