2011年 05月 11日
日本版「二十四節気」を作るというのですが,
日本気象協会が「日本版二十四節気」を作るそうです。言語学者や文化人,気象関係者からなる専門委員会を設けて,2012年秋までには「日本版二十四節気」を提案するそうです昨日の朝日新聞が伝えています。

二十四節気が季節の変わり目に新聞,テレビで紹介されるのは,「立春」と「立秋」でしようか。しかも大抵は二十四節気と実際の季節感とのズレに使われることが多いように思います。

 「暦の上ではきょうは立春ですが,まだまだ厳しい寒さ…」
 「暦の上ではきょうは立秋ですが,まだまだ厳しい暑さ…」

昨日の朝日新聞の記事ではこのズレの理由を「二十四節気は…古代中国で成立したため,地域や時代などの違いから日本の季節感と合致しないところがある」としていますが,これは記者の不勉強です。

d0006690_1621223.jpg現代日本を基準に作成しても「二至(冬至と夏至)二分(春分と秋分)」を基準にする限り,二十四節気と季節のズレは起こります。

二十四節気は1年を単純に24等分したのではありません。
まず二至のうち冬至が決定されます(夏至からでも同じです)。

 冬至…太陽高度の1番低い日,つまりはモノ
    の影が1番長くなる日です。
ついで夏至が決まります。
 夏至…冬至とは逆に太陽高度が一番高い日,
    つまりはモノの影が一番短くなる日
    す。

冬至と夏至が決まればあとは機械的に春分,秋分が決まります。
 春分…冬至と夏至の中間
 秋分…夏至と冬至の中間

立春,立夏,立秋,立冬も同様に決定されます。
 立春…冬至と春分の中間
 立夏…春分と夏至の中間
 立秋…夏至と秋分の中間
 立冬…秋分と冬至の中間

以上のことは,日本の標準時を決めている東経135度を基準に決めても大きな変化があるとは思われません。立春,立秋と季節のズレを少しでも緩和しようと二十四節気では立春の直前に「大寒」を,立秋の直前に「大暑」を設定したのはいじらしを感じます。

ところで,日本気象協会が「日本版二十四節気」を作るという場合,それは二十四節気の呼称を変えるだけなのでしょうか,それとも全く新しい季節区分をするのでしょうか。ちょっとした楽しみです。
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by gakis-room | 2011-05-11 18:27 | つれづれに | Trackback | Comments(2)
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Commented by 高麗山 at 2011-05-12 12:32 x
在るか無いかは知りませんが、日本俳諧協会などが在れば、
歳時記の“季語”等も現在の新暦に合うよう修正して欲しいですネ
俳句を嗜む人から、時々無知を指摘されるのが腹立たしいです。。。
Commented by gakis-room at 2011-05-13 11:15
高麗山さん,
現代俳句協会,俳人協会,日本伝統俳句協会などがあるようですが,
ご期待には添わないようですね。


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