2011年 01月 26日
「ぎちょ〜〜〜う,国務大臣の演説に対する質疑は延期し、来る八日午後一時より本会議を開きこれを行うこととし、本日はこれにて散会されんことを望みま〜〜〜す」 これは衆議院本会議の終了の儀式です。本会議終了の動議提出は与党議員のひとりが立ち上がってこのようにします。議長は「意義ございませんか」と議場に問い,複数の「異議なし」の声を確認し(?)散会を宣言します。きょうの代表質問の終了でもやっていました。この役割をする議員を「議事進行係」というそうです。 1894年の帝国議会が始まりのようです。いつからこの「議事進行係」の儀式が慣習化されたのでしょうか。何でも大物政治家への登竜門とも目されることがあるそうです。ウィキペディアによれば,竹下登,海部俊樹,森喜朗,羽田孜など元総理も経験しています。谷垣禎一自民党総裁も1986年7月からこの任を務めています。 きょうはちょっとしたハプニングが起こりかけました。小宮山泰子議員が儀式を行った後,院内各派の議場内交渉係が議長席横に集まり,(OKを議長に出すのだったのでしょうか)そこで中断しました。どうも誰か1人がサボったようで,全会一致の形式がとれなかったようです。 結局は,そのまま「本日は散会」となりましたが,このハプニング未遂が私にはきょうのテレビ中継(代表質問)の1番の見所になりました。 なお,参議院でも1993年まで議院運営委員の一人が動議提出にあたっていましたが,現在では議員の動議によらずに議長自らが議場に諮る方式がとられていようです。「良識の府」の数少ない一例です。
by gakis-room
| 2011-01-26 19:11
| つれづれに
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Comments(2)
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saheizi-inokori at 2011-01-27 08:46
小池百合子の質問に対する首相の答弁漏れがあったようですね。
それを知ってか知らいでか、儀式を急いだためにもめたようです。 書いた質問を読み、書いた答弁を読む。 質疑自体が儀式化してるんですけれど。 前原なんて飛ばし読みして!
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gakis-room at 2011-01-27 17:02
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