2010年 06月 26日
日・豪の違い,不人気首相の退陣と新首相の姿勢
07年11月,高い人気によって11年ぶりに政権交代を実現させたオーストラリアのラッド首相が退陣することになりました。今週末に発表された世論調査では,政党支持率が与野党逆転し,首相の支持率も36%と急落しました。年内に実施が見込まれる総選挙を前に,「ラッド首相では戦えない」との党内世論の高まりに屈したようです。

新しい首相には,ラッド首相の人気低下に逆比例して人気を高めたギラード副首相が就任します。オーストラリアでは初めての女性首相です。「選挙の顔」を求めて首相交代,この数年の日本とよく似ています。しかし,決定的な違いがあります。

以下は新首相の弁(朝日新聞による)です。
「この数ヶ月以内に総選挙の実施を求め,国民が(新たな)首相を選ぶことになる」
「総選挙までは(国民に選ばれた首相でないから)首相公邸に移らない」

権力の正統性が国民の負託によるものであることの自覚が充分に伺えます。国民に信を問うことなく,「選挙の顔」を次々と代え,結局は自滅した自民党,「参議院議員選挙が信を問うことになる」と見当違いの説に胸を張って見せたかとおもうや,「(目標として掲げた)54議席を下回っても退陣しないで政権運営を続ける」と言ってのける菅首相。

この国では権力の正統性は顧みられないどころか,すっかり踏みにじられています。民主主義の擬装はどまで続くのでしょうか。
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by gakis-room | 2010-06-26 07:01 | つれづれに | Trackback | Comments(0)
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