2010年 06月 25日
参議院選はなぜ「総選挙」ではないのでしょうか
昨日,参議院議員選挙が「公示」されました。新聞は「参議院議員選挙」と書いていますが,各地の選挙管理委員会はは「参議院議員通常選挙」と言っているようです。これまでの私の理解はこうでした。

  衆議院議員選挙…「公示」による選挙
  参議院議員選挙…「公示」による選挙
  衆参の補選および都道府県議会等の選挙…「告示」による選挙

「公示」と「告示」の違いは憲法第7条によるか,そうでないかの違いです。

  憲法第7条  天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
   四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。


つまり,衆参両議院議員の選挙は天皇の「国事行為」よるものだから「公示」です。

それでは,衆議院議員場合は「総選挙」といい,参議院議員選挙の場合「通常選挙」と言うのはなぜでしょうか。確かに,憲法第54条では,「衆議院が解散されたときは,解散の日から40日以内に,衆議院議員の総選挙を行ひ」とありますから,これが「総選挙」の根拠なのかも知れません。しかし,第54条の解散によるものではなく,衆議院議員の任期満了による選挙の場合も「通常選挙」とは言わないで「総選挙」のようです。とすれば,憲法第7条の4は「国会議員の総選挙」としか言っていませんから,参議院議員選挙の場合も「総選挙」であっていいはずです。

1つの理解として,参議院議員選挙の場合は改選されるのは議員の半数で,全員でないからとの理解もあります。

  憲法の公布      1946年11月3日
  第1回参議院議員選挙 1947年4月20日
  憲法の施行      1947年5月3日

すでに憲法の公布があったとは言え,第1回参議院議員選挙は憲法の施行前に行われています。当選者の半数は任期3年でした。つまり,憲法の施行後は参議院議員の全員の選挙はありません。憲法の施行以降は全て参議院議員の半数の改選ですから,第7条の4の天皇の国事行為による「総選挙」でした。

「半引き籠もり」は閑居して,「よしなしごと」の中を浮遊しているようです。
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by gakis-room | 2010-06-25 07:20 | つれづれに | Comments(0)


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