2010年 05月 28日
昨日の産経新聞の夕刊記事です。昨年1月に打ち上げられた人工衛星「いぶき」に相乗りした東大阪宇宙開発協同組合の人工衛星「まいど1号」の実験結果が,落雷,豪雨などの予測としていよいよ実用化します。 「まいど1号」は「夢を打ち上げるんやない。夢で打ち上げるんや」として東大阪市の中小企業が結成した東大阪宇宙開発協同組合の人工衛星です。縦,横,高さ約50センチ,重量は約50キロの「まいど1号」は雷から出る電波を観測し,雷予報実現に向けたデータを集めるとのことでした。 「まいど1号」に乗せられた「広帯域干渉計」は,雷雲から発生する電波を受信し,位置や発達過程を観測しましたが,宇宙でも正しく動作することが確認されたとのことです。 それで,この干渉計を「平城遷都1300年祭」の平城旧跡会場に設置し,落雷,ひょう,豪雨,突風,竜巻を発生の約30分前に予測し,たとえば,雷雲が10キロ以内に近づくと,会場では放送と回転灯で来場者に避難を促すというわけです。 落雷についてはこれまでの事前予報は「ところによっては雷を伴うでしょう」がせいぜいでした。しかし,今回設置される「干渉計」による予報は30分前です。画期的なことです。 「夢で打ち上げるんや」との東大阪の中小企業による新しい夢の実現です。なんとなく嬉しくなります。 ただ,問題はあの広い平城旧跡のどこに避難するのか,その避難場所が見あたりにくいことが難点のように思われますが,しかし,これは「まいど1号」,「干渉計」とはまったく別の問題です。 産経新聞の昨日の夕刊記事の全文はここです。 ※写真はクリックすると拡大します。
by gakis-room
| 2010-05-28 09:40
| つれづれに
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