2010年 01月 09日
2つの特例,関西大学第一高校と帯広市立帯広南商業高校
きょう全国高校サッカー選手権の準決勝が行われます。高校サッカーにはほとんど関心のない私ですが,昨日の産経新聞の夕刊の記事を見て,「そんなアホな」と思ってしまいました。

関西大学第一高校(関大一高)サッカー部の全国大会出場は10年ぶり3回目です。過去2回の出場では勝ち星がありませんでしたが,今回は見事,準決勝進出です。選手の健闘は大いに讃えられて良いのですが,私が「そんな,アホな」と思ったのは学校の対応です。以下,産経新聞の記事です。

…8日が始業式の関大一高は,9日も授業日だが,「昭和46年の創部以来の歴史的快挙」として,全校生約1300人が応援できるように休校にすることにした。交通費は自己負担だが,サッカー部の遠征費用などを援助する寄付金から半額程度の補助が出るいう。同校は「強制はできないが,休校の趣旨を理解して多くの生徒に応援してほしい」としている。

私の感想です。
1 この学校では,準決勝進出という1運動部の「歴史的快挙」を「休校→全高応援」に値するとする教育観をもって
  いるようです。
1 そうであれば,他の運動部が全国大会の準決勝進出の場合も同様の措置をとるのでしょうか(もっとも学校の休業
  中以外に全国大会が行われるのは国体以外にはありませんから,全校応援の態勢になります)。
1 決勝進出の場合はさらに同様の措置するのでしょうか。(決勝戦は成人の日ですから,交通費補助だけですが)

また,高校野球においても「全校応援」は,多くの場合マスコミでは美徳として扱われます。しかし,1クラブを特殊化するこの扱いは,マスコミのコマーシャリズムとしても薄っぺらさを禁じ得ませんが,学校が率先する時,私には虚飾ないしは教育の頽廃としか思われません。

主催者への疑問もあります。多くの高等学校は8日が3学期の始業式です。準決勝の9日は土曜日(昨年は10日の土曜日,決勝は成人の日)ですので公立高校は休みです。しかし,私学の場合は必ずしも休みではありません。それは例外であって考慮の余地はないと考えているのでしょうか。

さて,もう一つの特例は帯広市立帯広南商業高校です。同校の推薦入試を受験志望しているバンクーバー冬季五輪の代表選手(中学3年生)のために,推薦入試の期日(開会式の前日)を代表選手だけ1ヶ月前倒しすることになったそうです。こちらについての私の感想は何もありません。
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by gakis-room | 2010-01-09 07:11 | つれづれに | Trackback | Comments(2)
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Commented by 高麗山 at 2010-01-09 10:42 x
>一クラブを特殊化する扱い・・・
各自治体の首長がこの行為をよく行います、特に高校野球に対して。
選抜や選手権出場が決まると、首長が出場校の校長室をマスコミ伴って訪問お祝い金を渡します。
一方、名もなきクラブチームが全国大会に出場しても無視です。その実情を訴えた関係者に、市の公室は印鑑を持って公室に来るよう伝え、挙句の果てに支出伝票の記載間違いを三度指摘され、とうとう堪忍袋の緒が切れて、公室長の前で伝票を破り捨てた事実を私は知っています。
もう一方の帯広商業高の場合ですが、何人にも同様なケースを認めるのであれば良し、さもなければオリンピックの精神から考えても適用は、不適切であるとお思います。
Commented by gakis-room at 2010-01-09 17:55
高麗山さん,
「純粋無垢」という虚構を演出するマスコミとそれに便乗する政治家と言うことですね。
365日練習漬け,個人の不祥事に対するクラブの連帯責任(とりわけ出場停止処分)は,私にはおよそ野蛮でしかないように思われます。

帯広南商業の場合は,市教委と道教委の判断でしょうから,ご指摘のように両教委がスポーツに限らず1つの原則として一般化できるかどうかの問題ですね。


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