2009年 11月 09日
1989年11月9日,「ベルリンの壁崩壊」から20年
それは「誤発表」から始まりました。この日,午後7時すぎ,東ドイツ政府スポークスマンは
  「ベルリンの壁を除く国境通過点からの>出国許可書発行の規制の緩和」を
  「ベルリンの壁を含む全ての国境通過点からの出国が認められる
と発表しました。

これを聞いた東ベルリン市民は続々とゲートに集まり始め,午後11時17分,警備隊は「門を開けろ」との数万の群衆の要求に屈してゲートを開放,東ベルリン市民は「許可書」の有無に関係なく西ベルリンになだれ込みました。こうしてベルリンの壁は1989年11月9日に崩壊します。

その24日後,アメリカのブッシュ大統領とソ連のゴルバチョフ書記長は地中海のマルタ島で「冷戦の終結」を宣言します。ドイツの統一はベルリンの壁崩壊からわずか11ヵ月後の1990年10月3日でした。さらに1年後,1991年12月25日にソ連は解体され,国際政治から「冷戦」は消滅します。

ところで,冷静構造の緊迫の中で敷かれた日米安保条約体制は,近年,いとも簡単に「日米(軍事)同盟」と置き換えられていますが,冷戦の消滅から20年を経過した現在,それは何に対してあるいはどこに対しての「同盟」なのでしょうか。「仮想敵国」という表現が不適切なら,単に「日本にとっての軍事的脅威」と言ってもいいと思います。

現在,「日本にとっての軍事的脅威」となっている国はロシアあるいは中国なのでしょうか。それとも北朝鮮なのでしょうか。そして,その脅威とは具体的には何を言うのでしょうか。ミサイルないしは核兵器による日本への攻撃なのでしょうか。地上部隊による侵略・占領なのでしょうか。あるいは,その軍事的脅威を背景とした政治的ないしは経済的な圧力のことなのでしょうか。これらの全部なのでしょうか。

私には未だ何も聞こえてはきません。沖縄の米軍基地移転を巡る問題についても,こうしたこと(冷戦の消滅と日米同盟の対象)は自民党政権の時ははもとより,民主党政権になっても,そして民主党政権に批判的な側にも少しも問題になっていないようです。具体的な対象のない同盟,私にはとても不思議なことです。日米同盟とは「仲良し」だけのこととでも言うのでしょうか。

ついでに言えば,11月1日は「自衛隊記念日」でした。しかし,自衛隊の創設は1954年7月1日です。この5ヶ月間のずれの理由は「台風などの自然災害に伴う自衛隊の出動が予想される夏から秋に記念行事・式典を行うのは都合が悪いため」にこの日になりました。1966年の制定です。なんとなく,私はリアリズムを感じてしまいます。
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by gakis-room | 2009-11-09 07:00 | つれづれに | Comments(4)
Commented by convenientF at 2009-11-09 13:55
>沖縄の米軍基地移転を巡る問題についても,
>具体的な対象のない同盟

いやぁスッキリしました。
疑問を投げかけられてスッキリ、というのは変でしょうが、さほどに変なのですよ!

たわいのない雑談の席でも、この辺りに関わる疑問を呈すると白刃を振りかざすような感じの脅しを受けます。

「そもそもオレは日本という国家システムの構築に同意した覚えはない」と言った途端に「アンコウ鍋」をぶっかけられたこともあります。
「なぜならオレは生まれてなかったから」と続ける積もりだったんですけどね^^。
鍋の直撃は免れたのですが、店の女将が飛んできて無理矢理お開きにしてくれました。

なお、元海兵隊員の黒いアメリカ人の友人に言わせると、沖縄の基地はアメリカ国内の刑務所の収容力を保持するのに役立っているだけ^^。
Commented by gakis-room at 2009-11-09 21:50
CFさん,
以下は陸上自衛隊の戦車についての私のイメージです。

某国に侵略・上陸されたので陸上自衛隊の戦車部隊が出動した
  ・上陸されるまでの間,航空,海上自衛隊は何をしていたのか
  ・戦車部隊は無数の上陸推定地点にくまなく配置されている?
Commented by convenientF at 2009-11-11 10:02
>・上陸されるまでの間,航空,海上自衛隊は何をしていたのか

敵軍の位置と規模の測定の精度を競い、テレビ局の視聴率回復に尽力。

>戦車部隊は無数の上陸推定地点にくまなく配置されている?

最近暇になっている自動車教習所で運転教習。

なお、三軍とも実弾射撃をやったことがないので広域暴力団、イスラム諸国と派遣雇用の交渉に没頭。
Commented by gakis-room at 2009-11-11 18:58
CFさん,
それでは,三軍とも「事業仕分け」の対象のしなくちゃあ。


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