2009年 08月 12日
産経新聞が麻生首相を見放した?
「30日の投票日に『売家と唐様で書く三代目』となるのも仕方ないか」

このように記事を締めくくったのは今朝の産経新聞の「産経抄」です。「産経抄」は「政府の高速道路『土日千円』」は「高速道路無料化」を言う「民主党の尻馬に乗って渋滞と二酸化炭素(CO2)をばらまいているだけだ」と批判します。さらに,麻生首相が靖国問題について「政治やマスコミの騒ぎから遠くに置かれてしかるべきだ。もっと静かに祈る場所だ」と発言したことに,「参拝否定派が主導権を握っている民主党の尻馬に乗っているようだ」と指弾しています。

そして,冒頭の「30日の投票日に『売家と唐様で書く三代目』となるのも仕方ないか」につながります。

産経新聞は,これまでも繰り返し民主党を婉曲に批判してきました。特に2月,麻生内閣の指示率が10%台になると,総選挙での「政権交代」の現実性に危機感を持ったのでしょうか,3月2日から「民主党解剖」なる長期連載を開始しました。
  第1部 政権のかたち  3月2日−3月7日  5回
  第2部 小沢ショック  3月22日−3月27日  5回
  第3部 ぶれる輪郭   5月7日−5月13日  5回
  番外編 小沢辞任,党勢取り戻す駈け  5月11日
  第4部 新体制の行方  6月2日−6月7日  6回
  「続・民主党解剖」   8月5日〜10日  6回

おもしろいのは東京都議選で自民党が惨敗した翌朝,7月13日の朝刊第1面の乾正人政治部長の「なぜ自民は惨敗したのか」署名入りの文章です。

「郵政選挙で自民党が空前の勝利を収めてからわずか4年。なぜ,かくも短時間で自民党はは凋落してしまったのか」

と問いかけ,以下のように結論づけます。
…安倍晋三,福田康夫,麻生の3代にわたる首相が靖国神社参拝に踏み切れなかったことをもっとも大きな理由として挙げたい
…相次ぐ地方選での自民敗北は、経済政策の失敗だけでは説明できない。自民党が掲げる旗が不鮮明になり、精神的な背骨を失っていると古くからの支持者が判断しているためではないか

つまり,「自民党支持者の一部は,『他国に遠慮して戦没者の慰霊もできない指導者』と麻生首相らを見放している」ことが自民党凋落につながったと言いたいようです。見事な「KY」です。  

「せめて,靖国参拝をしてくれたら」との期待も失せて,「親の心,子知らず」とも言うべき苛立ちも限界に来たのでしょうか。「もう,知らない」とも言いたげな「産経抄」ですが,逆に今後の産経新聞の論調がどうなるのか,しばらくは目が離せません。ちなみに,今朝の「主張」(社説)は「靖国神社参拝 指導者の務めはどうした」でした。
[PR]

by gakis-room | 2009-08-12 16:15 | つれづれに | Comments(4)
Commented by yuuko-11 at 2009-08-12 17:19
これ、たまたまどこかで読みました。
この論理には、目がテンになりました。
なぜにここに靖国神社!って…
いや、さんけいさんらしいとは思いましたがね。
そう思っている人は、自民党議員の中にはいるかも。
Commented by gakis-room at 2009-08-12 17:55
yuuko-11さん,
こういう記事で合うと,産経を購読していてよかった,なんてついつい思ってしまいます(笑)。

なお,乾正人政治部長の記事はあどれすが違っていましたので「貼り付け」し直しました。
Commented by saheizi-inokori at 2009-08-13 09:27
いや、なかなか正鵠を射た指摘かもしれません。
靖国は論外としても心をなくした政治が日本を壊したとはいえます。
もっとも統制、一億一心のような心はもっと困りますがが。
Commented by gakis-room at 2009-08-13 16:26
saheiziさん,
政治に哲学がなくなったのはいつからでしょうか。「美しい国」,あれも哲学だったのでしょうかねえ。


<< ハギの花の不思議      嫌われ者(?),クサノオウ >>